研究物発表会
地区の研究物発表会があり、社会科部会に出席してきました。
社会科について研究物をまとめてくださった先生は2名でした。それぞれ自分のテーマを明確にして取り組まれていました。
お一人は、歴史の授業における実践でした。社会科における事象を「自分ごと」として考える子どもを育てようという取り組みでした。
このテーマ、中学年ならわかります。地域学習ですから。自分の身の回りのことを調べたり考えたりするわけですから、自分と身近なこと・自分の関係のあることと考えることは容易です。
しかし、歴史となるとどうでしょう。検証授業は「鎌倉時代」と「戦後復興」の2回でした。鎌倉時代のことを「自分ごと」と考える児童がいるでしょうか。まずいないでしょうね。
この先生は、資料を吟味し、定時の仕方を工夫し、考えることを焦点化、視覚化しながら、子どもたちが自ら考えようとする授業を行なっていました。
しかも、1回目の反省を生かして、2回目の授業では指導案の形式まで変えて取り組まれていました。この行動力、柔軟性、さすがでした。
もうお一人は、日本人学校での社会科指導について自分の実践だけでなく、現地の様子や日本との違いを紹介してくださいました。大変興味深く聞くことができました。
日本人学校ということで、国際化、世界を意識した取り組みでした。とても貴重なお話を聞くことができました。
さらに、発表を聞いた後の他の皆さんの意見や感想も素晴らしかったです。単に授業や指導法についてだけでなく、社会科という教科のあり方やこれからの日本のあり方などについて述べていました。
さすがです。自分は全くそんなこと考えていませんでした。本当に頭が鈍いです・・・。
こういう会に参加できて本当によかったなあと思います。これからも、みなさんから少しずつ学んで行きたいなと思います。