悠悠閑適

小学校教員のひとり言。学校のことや子育てのこと、趣味のランニングのこと、などなど。日記がわりにいろいろ呟きます。

教員免許更新講習

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4回目の教員免許更新講習に行ってきました。いつもは大学で行うのですが、今日の講習は違う会場。ちょっと街中の会場で、内容も自分の好きな社会科に関する講座でした。ちょっとウキウキしながら出発。

会場に入ると、他の講習よりは受講者数が少なめに感じました。まあ、こんなものでしょう。少ない方がかえって真剣に学べたりするものです。

今回は午前と午後で担当する講師の先生が違います。午前は教職大学院の実務家教員の方が講師でした。新指導要領の内容に触れながら、社会科の根幹とは何かということについてお話しされました。問いかけがあり、スライドがあり、演習があり、もちろん説明は長いのですが、具体的な授業実践の例があり、なかなか充実した内容でした。

午後は、そうじゃない方。教育学ではなく、〇〇学の教授、つまり専門家の方が講師でした。これが・・・、辛かった。・・・ひたすら音声言語のみ。スライドもなく、時折、ホワイトボードに文字を書くだけ。確かに、その道の専門家ですから、非常に詳しく、かなり熱意も感じられるお話なのですが、聞こう聞こうと思いながらも、朦朧としてきます・・・。80分の講義2コマ分、ほぼそういう状態です。(しかも、そういう人に限って時間をオーバーしたり・・・)

午前中の講義で、ラーニングピラミッドの話なんかがあり、音声言語だけではほとんど伝わらない、なんて話を聞いたんですが、まさにそのことを体験的に理解することができました・・・。

しかし、今回、一番学びになったのは、この経験。否が応でも自分の日頃の姿を思い浮かべずにはいられません。これは大事だから、是非とも伝えたいから、という思いで、熱く語っていることが思い出されます。「熱意を持って語れば伝わるはず!」と、ついつい長々と話していることがあります。もちろん、熱く語ることも時には必要でしょう。そういうことが効果的な場合もあると思います。でも、やっぱり長いのはダメですね。聞いている方ではなく、話してる方が満足する授業。こういうのをなくすために、「アクティブラーニング」とか「主体的・対話的で深い学び」ということが言われているんだろうなあ、と改めて思います。

(そういえば、この方、「新しい学習指導要領で強調されていることも、基本的には今までと同じ」と話していましたっけ・・・)

あ、もちろん、そういうことに興味のある方にとっては、とっても意味のある話なんだと思います。でも、教員免許の更新ですから、半ばイヤイヤきている人もいるわけで・・・。やっぱり、主体性って大事ですね。

(上の写真は会場からの風景。梅雨が明けたんですってね・・・。)