放射線の授業
6年生の授業だったんだけど、「今日は君たちの大人の部分に対して話をする。」という前置きがあった。
「いつまで放射線の心配をしなくちゃいけないか。それは死ぬまで、いや、子孫のことを考えたら、死んでからも続くんだ。」
「甲状腺癌が100人以上見つかっている。年寄りが癌になっても驚かないが、子どもが癌になるのは特別なことだ。」
「君たちが正しい知識を身に付け、間違った知識を持った人を正さなくてはならない。」
「横浜でのあった事件(福島からの転校生がいじめにあった事件)のようなことを、絶対に繰り返してはならない。」
「放射線は遺伝しない。結婚できる。子どもも産める。」・・・
原発事故から月日が経ち、すっかり放射線について気にしない日常になっていた。でも、このお話を聞いてハッとさせられた。
そして、何より、子どもたちが放射線があることを当たり前に感じていること、なぜ甲状腺検査があるのか特に気になっていなかったこと、自分たちがこれから差別にあうかもしれないということを考えていなかったこと・・・、そのことにショックを受けた。
自分たちの身に起きたこと、起きていること、しっかり伝えていかなくちゃ、と思った。