うれしいなあ・・・
算数がとっても苦手なあの子。
授業中、一生懸命プリントに取り組んでいました。「◯◯㎥は何㎤か」という問題です。
算数の苦手な子にとって、ここの学習は本当に辛いものがあります。「一体0が何個つくの!」って感じです。
でも、諦めません。隣の子に聞きます。
「1mは100㎝でしょ?」
「そう。でもこれは体積だから・・・」
「あ、三回か!ありがとう!」
答えを聞くんじゃないんですよね。途中まで聞いて、またプリントとにらめっこ。プリントの余白が埋まるくらい、計算したりゼロを書いたりしています。
「よし!」
どうやら答えが出たのかな。ちらっ・・・。残念、違っています。さて、どうするかな、と見ていると、同じところをやっていた友達のところへ。
「でね、体積だから、3回かけるでしょ。だからゼロがついて・・・。あれ、なんでこうなるんだっけ?」
友達に教えてあげようとしているうちに、自分の間違いに気づいて、もう一度やり直します。
・・・
うん、うん。自分が納得するまで何回でもやり直してね。きっとできるようになるよ。
わからなくても諦めずに頑張っていること、わからないときに素直に人に聞けること、自分がわかればいいのではなくて友達に教えてあげようとすること・・・。
「うれしいなあ」と思って見ていました。