子どもの方がうまい
今日のお昼休みには、鼓笛の全体練習がありました。
新鼓笛隊の編成が決まってから初めての全体練習です。まだ、新しいパートになってからまだ2週間ぐらいでしょうか。
6年生はもう鼓笛隊から引退となりましたので、鼓笛を教える立場で練習に参加しています。私はトランペットなんて1ミリも吹けないのですが、なぜかトランペット担当。ほとんど触ったことのない楽器ですから、教えるのは6年生にお任せです。
これが、いい感じなんですよね。今までは大して真面目に練習してなかったような子も、教える立場になるとすごく一生懸命です。
「口を、こういう形にして・・・。」
「持ち方はこう。」
「バルブの向きを確かめて・・・。」
今日の全体練習も、自分が担当している下級生のすぐ横で、楽譜を持って指で音符を折って上げたり、リズムを取ってあげたり・・・。
1曲終わると、一生懸命アドバイスしています。第1回目の全体練習なので、全く合わず(というか、トランペットはドレミも吹けないのに、曲ができるはずもありません!)もうなんて言っていいか分からないような具合なんですが、6年生は、
「ここのテンポは・・・。」
「この時に構えて・・・。」
とか、アドバイスしています。本当、優しいなあ。
曲のうまい下手よりも、こういう姿が見られるのが鼓笛のいいところなんでしょうか。鼓笛に限らずだとは思いますが、子どもの方が教えるのうまいですよねえ。技術的にとか専門的な知識とかいうことじゃなく、前向きさ、とか、やる気とか、安心感とか。
これ、教師がしきり出すと、一気にやる気無くなりませんか。「もっと足あげて!」とか「足が揃ってない!」とか「持ち方が違う!」とか。(だから嫌いなんだよね、鼓笛。)
いつも注意されることが多い6年生ですが、素敵な姿を見ることができてちょっと温かくなった鼓笛練習でした。