悠悠閑適

小学校教員のひとり言。学校のことや子育てのこと、趣味のランニングのこと、などなど。日記がわりにいろいろ呟きます。

夏の思い出・・・

学校行事で尾瀬での宿泊学習を行いました。

人生初の尾瀬です。一度は行ってみたいと思っていましたが、まさか学校行事で行くことになろうとは思いませんでした。ガイドブックやパンフレットで見たことがある風景が頭を駆け巡ります。青空が広がる湿原、その中を続く木道、一面に広がる花々、爽やかな風・・・。楽しみだなあ。

さあ、1日目。学校出発は朝6時!早!勤務校からはバスで2時間半ほどなので、その後の行程を考えるとこのくらいに出発しておかないとだめらしいです。

駐車場について、バスを乗り換えて、軽めの山道を上って・・・

ついに・・・大江湿原に写真やパンフレットで見たのと同じ景色が目の前に広がります。ニッコウキスゲワタスゲトキソウなど、貴重な植物が見られました。いやー来てよかったなあ。湿原の木道をゆったりと歩いて行きます。そこそこの荷物を背負ってそこそこの距離を歩いてきましたが、ほとんど疲労感はありません。雨も降っていましたがそれほど強くなることもなく、涼しい中でのトレッキングです。

尾瀬沼のビジターセンターで昼食をとり、宿泊場所の山小屋目指して出発です。ここら辺から徐々に湿原ではなく山道になっていきます。「あー、尾瀬って湿原だけじゃないんだなあ」と思いながら歩いていました。まだまだ「きつい」という感じではありません。尾瀬沼を見ながら延々と歩きます。

まだ着かないかなあ・・・。

まだかなあ・・・。

あとどのくらいかなあ・・・。

・・・全然着かない!

尾瀬沼から尾瀬ヶ原を目指したわけですが、なかなかの距離があり、さすがに疲れます。この辺で出発前に思い浮かべていた尾瀬の風景が更新されます。「湿原と木道」だけじゃなく、山道もけっこうあるぞ。

ひたすら歩いてどうにか到着。

山小屋泊。お風呂もあり、食事もおいしく、ぐっすり眠れました。まさに砂漠のオアシスっていう感じです。

さあ、2日目。事前の情報では、「滝の周辺が少しきついけどそれ以外はずっと木道」ということでした。心配なのは出発時刻になると雨が急に強くなったことです。

さあ、尾瀬ヶ原を出発です。真っ白の霧の中、幻想的な風景を見ながら歩いて行きます。やがて尾瀬ヶ原をぬけると、昨日と同じように山道です。いや、昨日以上の山道です。三条の滝を目指して進みますが、途中からもはや本格的な登山となりました。雨の中急勾配を上ったり降りたり。かなりハードです。リュックが重く感じます。結局三条の滝を諦め駐車場を目指すことに。ここからの登りが非常につらかった。

後半、湿原をとおる場所もありました。湿原はどこを見てもとてもきれいです。が、精神的にも体力的にも、その風景を楽しむ余裕がなく・・・。「早く帰りたい」その一心で進み続けました。

・・・なんとか全員無事に到着。

そうか、尾瀬って湿原だけじゃないんだな。きっと、夏が来るたびに思い出すことでしょう。